Q&A(教会について)

Q. 「改革派」「バプテスト」「日本基督教団」など多くの種類の教会に別れていますが、互いに対立しているより、一つになる方がキリスト教の精神に一致しているのではありませんか。

A. 様々なタイプの教会をキリスト教では「教派」と呼んでいますが、教派は様々な事情で生まれくるため、答えは簡単ではありません。確かに不必要な対立があることも否定できませんが、必ずしも教派に分かれていることは悪ではないと思います。次の答えも参考にしてください。。


Q. 「改革派」とはどんな教会ですか。

A. 名称から受ける印象に反して、プロテスタント教会の中では最も古く、ルターの宗教改革以来500年近く続いている最も伝統のある教会の一つです。プロテスタント教会は、16世紀にヨーロッパで起こった宗教改革によって生まれました。最も重要な指導者は、ドイツ人のマルチン・ルターとフランス人のジャン・カルヴァン(英語:ジョン・カルビン)です。ルターがその当時のカトリック教会が罪のゆるしのために販売していた、免罪符に抗議(プロテスト)したために、プロテスタント(抗議する人)と呼ばれるようになりました。そしてもう一人の指導者カルヴァンがスイスのジュネーブを中心に展開した宗教改革運動によって誕生したのが改革派教会です。。


Q. カトリックとプロテスタントはどこが違うのですか。

A. 何もかも違うのではなく、異なっている面と共通している面があります。マリア像があるかないか、神父(司祭)と牧師、十字を切るか切らないか、異なっている部分は無数にありますが、最も大きな違いの一つは教会の中に仕切りがあるかないかです。カトリック教会にある区切りは様々で、高いもの低いもの、目に見えない場合もあります。いずれにしても、司祭(祭司)と一般の信者が区切られ、一般の信者は司祭からなる教会を通してだけ神の前に出て、罪をゆるされ恵みを受けることができると考えられています。それに対してプロテスタント教会では、救い主イエス・キリストを通してすべての信者が神の前に出て、罪をゆるされ恵みを受けることができると主張します。これを「万人祭司制」と呼び、宗教改革運動の最も重要な旗印となりました。。


Q. 「エホバの証人」(ものみの塔)や「統一教会(協会)」はキリスト教の一派ですか。

A. 伝統的な教会は、「エホバの証人」を異端とみなしてきました。聖書を用いる、自分をクリスチャンと呼ぶ、など端々で似ている部分があっても、根本的な教えが異なっているものを「異端」、端々で異なっていても、根本的な教えが共通しているものを「教派」と呼んでいます。「エホバの証人」「モルモン教」「統一協会」などは、その基準から判断するなら、キリスト教ではなく全く別の宗教です。。